私と彼女の一言批評
SF好きな自分にはドハマりしました!!
頭からっぽで見れる作品ではないかな……
めっちゃ面白かった!
でも相対性理論てなに……?
概要
2014年公開のアメリカSF映画
監督:クリストファー・ノーラン
インターステラーの魅力
- ノーランの比類なき脚本力と理論学者による科学考証を融合させた見事なストーリー
- 相対性理論を駆使した秀逸な脚本
- アカデミー視覚効果賞受賞の圧倒的な映像表現
こんな人にはおすすめ!
- 伏線回収が好きな人
- 宇宙・SF要素が好きな人
- ヒューマンドラマが好きな人
あらすじ
地球の寿命は尽きかけていた。
https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=4366/
居住可能な新たな惑星を探すという人類の限界を超えたミッションに選ばれたのは、まだ幼い子供を持つ元エンジニアの男。
彼を待っていたのは、未だかつて誰も見たことがない、衝撃の宇宙。
はたして彼は人類の存続をかけたミッションを成し遂げることが出来るのか?
鬼才クリストファー・ノーラン監督×アカデミー主演男優賞受賞マシュー・マコノヒー×アカデミー助演女優賞受賞アン・ハサウェイ
世界最強の監督とキャストが仕掛ける、衝撃の宇宙体験!
批評
相対性理論を元に宇宙モノのメインとなる要素である”時間”による演出が面白い。
相対性理論をかなーーーーーり簡単に説明すると、
「早く動くものは時間の流れが遅くなる」というアインシュタインが提唱した理論だ。
劇中ではこの設定を説明している描写が特になかったので、この知識を前提に映画を見るといい。
ノーランには珍しいヒューマン要素が割と目立ったストーリーだ。
主人公は2人の子供を持つシングルファザーであり、SF映画が好きな層と共通している設定だろうか。
テーマは「愛の力」ではないかと感じたし、ノーラン的に今作は大衆向けを意識しているのかもしれない。
とはいえ、尺はなかなかの長編。21時に見始めて、見終わる頃には日付を回っていた。
上映時間はなんと169分という超大作。
しかしながらダレることなく終始緊張感を持ち、観客を飽きさせないのはさすがノーランである。
後述するブラックホールやワームホールの映像表現や、怒涛に伏線回収する展開は見事としか言いようがない。
特に終盤の遠く離れたある人物とのやり取りは鳥肌が止まらなかった。
快感さえ覚える伏線回収の気持ちよさだ。
今作はその伏線もけっこう分かりやすく提示されている(何ならしつこいくらい)
一つ違和感を覚えたのは主人公の尋常じゃないタフネスさだ。
これは国民性の違いが出ているのだろうか……。
何度も絶望的な状況に陥り、仲間が諦め、冷静さは失う場面に遭遇しても主人公だけは流されない。
パイロットである経歴からか瞬間的に正しい選択を選ぼうとし、躊躇もあまり見受けられなかった。
やはり開拓使時代の感覚がDNAと共に受け継がれているのだろうか。
フロンティア精神バリバリで、リスクを恐れず実績を出せる人物像が米国では尊敬されているのだろうとひしひしと伝わった。(彼女と口を揃えて”共感はできない”と笑った)
とはいえ、これは私が子を持つ親ではないだからだろうか。
自分の我が子や未来を想う父親という偉大な存在であるからこそ、生み出されたエネルギーだったのかもしれない。
そうなれば断然、自分も同じように子を持つ親となったとき、再び見たい作品と思える。
今作は理論物理学者キップ・ソーンなる人物がコンサルを努めた映像的にも、これまでのSF映画から一歩踏み込んだ表現をしている。
宇宙という、私のような庶民には想像しがたい広大な世界のイメージはどうにも思い浮かばない。
そんな私のような想像力の乏しい人物ほどSF映画を好きになるべきだ。
SF映画にはあらゆる映像表現を駆使した秀才が思い描くイメージが、画面に繰り広げられるのだから。
とりわけ「インターステラー」は格段にSF要素の描き方が面白いのだ。
特に私が「スゲぇ!!!」と声高々にテンションが爆上がりしたのはワームホールとブラックホールの表現。
今まで私はワームホールといえば、てっきり平面的。いわば「通り抜けフープ」のようなイメージを持っていたのだがそうではなかった。
ブラックホールについても、インターネット上でよく見る”銀河の中で一部だけグニャリとした画像”をイメージしていたが……。
詳細はぜひ、作品を見てほしいのだが、まあとにかく圧巻の一言。
まとめ
- ストーリー 80点
- 音楽 75点
- 演出 75点
- 映像表現 90点
- 総合点 80点
SF映画好きは観て損はない!!
ただし、”相対性理論”は理解してね!!
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